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Hendon(ヘンドン)…ロンドン北部のこの地に ヘンドンセメタリーと呼ばれる静かな霊園があります。この中の一角にヘンドン日本人墓地があります。ひっそりと立っているのは、御影石でできた立派な碑。刻まれている文字は、「皇国同胞之墓」
イギリスに骨を埋めた先人達の霊を慰めるためのものです。
戦後70年と言いますが、この墓地の完成80年記念慰霊祭が、このほど同墓地で行われました。同碑が完成した1936年 10月3日から80年という節目を迎えたからです。慰霊祭式典には、日本から来賓として副総理兼財務金融担当大臣…麻生太郎氏が迎えられました。同墓地完成当時、英国に大使として駐在していたのが吉田茂氏。で、孫の麻生大臣をお迎えしての式典が実現したそうです。
この墓地は、英国日本人会の 管理のもと、定期的に、清掃も行われていて丁寧に維持されています。墓地には、1910年~20年代に亡くなった邦人39名が実際に埋葬されているほか、現在、遺灰を預けた人の名前がパネルに設えられています。私の友人も、数年前、在英40年を超えた時点でイギリス国籍を取得され、骨をこちらに預けるそうです。子供も混血で孫もすっかりイギリス人。日本には、縁遠くなったと言っています。式典では、僧侶の読経、次に牧師の日本語による祈り、が静かに聳える木々の葉に響きわたったそうです。最後は、「故郷 」の斉唱。様々な思いが
去来したことでしょう。
以前 ふとした事から、日本クラブにお世話になっていたので、誘われましたが、都合がつかず、明日は、清掃とお盆のお参り行事との事。最近は、これらの行事にもひとの参加が寂しくなってきたそうです。異国の地で静かに眠るひとの、ご冥福を 祈るばかりです。KIKIl
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