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「黒人かアフリカ系か、大変難しい問題ですね」とトトさんが仰ってます。面白いので少しだけ参加させて頂きます。
「黒人かアフリカ系か、大変難しい問題」は、日本人的感覚であり、アメリカ・マスコミを読んでると何の難しい
問題でもなさそうです。日本人感覚でなく、「人種混合が大幅に行われてない国」の感覚と言うべきでしょう。
オバマ大統領、パウエル元国務長官、ルビオ大統領候補者・・・マスコミは区別してなく皆「アメリカ人」です。
彼らの経歴をたどると「父親はケンヤから」「ジャマイカ移住者の子供」「キューバからの両親」とかありますが、
黒人の混血児、ラティノ等は通常の表現では希であり、アメリカで混血は当然、それが「アメリカ人」
それを日本で区別すべきか、それも疑問です。
何年前からか知りませんが、先ず「Negro」「Nigger」という言葉がマスコミから消えました。しかし大衆の非公式な
表現から消えたのではありません。最近は「Black」という言葉も消えつつあり「African American」「Colored」
「Mixed」という表現も消えつつあるのは良い傾向だと思えます。というのは人種を区別するのは「阿呆らしい」、
但し「Nigger」と同じように、大衆の表現から全く無くなったのではなく、時々問題あり表現として浮上します。
しかしアメリカのマスコミにも矛盾があります。選挙の時など「Black Voter」「Latino Voter」などの表現があり、
選挙結果の分析に「White laborer support=白人労働者支持」「Black support=黒人層支持」
「Latino support」等が明確に記録があるには、何らかの手段で情報を得ている、国勢調査では3人種が
混じったら「混血」と区別されるなど、政府にも裏表の矛盾政策があると示してます。
トトさんの表現「母親の方は純粋の白人」の「純粋」というのも日本人的感覚からです。というのは人種は皆が
混血なので「純粋」というのは有りえない、肌の色で「純粋の白人」を決めるなど愚の骨頂になる、というのは
学術論によればインド・パキスタン・中東人は 「Caucasian(ヨーロッパ・コーカサス地方起源の白人)」に
属するからです。
中央アジア人を人種でどう区別してるか知りません。モンゴル侵略・征服により、Caucasianとの混血が大多数、
モンゴル人は漢人と違う、トルコ系民族とも混じっている・・・つまりマスコミが人種を区別するのは阿呆らしいのです。
日本も2,000年前は何の抵抗もなく人種が混ざり合ったのでしょうが、徳川政権の鎖国で排他的になりました。
その排他的習慣が未だ残っているのは残念です。
例えばハワイでは人種混合が多く、日系人アメリカ人とか区別するのは日本的表現でしかない、白人・黒人・
東南アジア人等皆が混ぜ合った「ハワイ人」で十分でしょう。ヨーロッパも日本と同じで "inward looking, 内向性”、
これがベルギーの問題だと難民問題で指摘され、これは後で話しましょう。
これは決して正誤の問題でなく、アメリカ感覚に比べ日本人感覚はずれているという「つまらん私見」に過ぎません。
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