日本の長期ゴールデンウィークも本日が最終日、外国人が観光地を占領しているとの噂も流れておりますが、如何お過ごしでしょうか?
たまたま2年前、地震で訪問できなかったモロッコのお金を所持していましたので、4月に訪問しましたモロッコの印象と写真を送ります。
「日の出ずる国」日本に生を受け、一度はアフリカ地を踏みたいと考えておりましたので、マラガからはとても近いアフリカの「日の没する国」モロッコを訪問しました。
ジブラル海峡の港町タンジールの印象は、スペインのアンダルシアの中堅港町と言う感じで、内陸に向かうと荒野が広がっているイメージがあったのですが、広大なる果樹園や野菜産地が広がりびっくり。
水の確保は、ローマ時代の水道を真似したと思われる高さ約10m位の用水路が縦横無尽に張り巡らされていたため納得。(写真1)マラガの八百屋さんはモロッコ人が多く、直接モロッコより輸入しているためか、マドリッドなどに比し、野菜や果物はかなり安価で販売されています。
エジプトのクレオパトラを侵略したローマ軍が、モロッコに街を作ったヴォルビリス遺跡というローマの遺跡(写真2)当時人口約3万人で、その家の床に描かれていたモザイク(写真3)
9世紀から形作られた旧都フェスの街並み(写真4)約2mの小道が張り巡らされ、ガイドなしでは全く何処にいるのか全く分からなくなる巨大迷路。
フェスの街の一角にある昔から行われている皮なめし工場 イエルバ・ブエナというミントの匂いで悪臭を消しながらの見学。とても印象に残る光景でした。(写真5)
カサブランカにある、霧にむせぶハッサン2世モスク(世界で3番目の大きさ)(写真6)
ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの映画「カサブランカ」の街並みを見に来たのですが、ガイドから本映画は全てハリウッドで製作されたと聞き、がっかり。
マラケシュの大広場のコブラのダンス(写真7):うまく撮れていませんが、左下にある赤い物の後ろに鎌首をあげたコブラが見えますか?
同広場でのベルベル人の音楽やダンスの中にフラメンコの匂いがあるかと楽しみにしていたのですが、全く感じられず、残念。
マラケシュのバイア宮殿(写真8)アルハンブラ宮殿の元となっているアラブ伝統的モザイクなどレストランの内部や天井も施され大変すばらしかったです。
モロッコは19世紀以降、ポルトガル、スペイン、フランスなどの植民地となり、抵抗勢力であるレジスタンス活動や戦略はモスク内で行われました関係上、モスクには外部の人間は全く立ち入りが出来ないシステムが未だに続いております。
トルコなどと全く違う閉鎖的イスラム教というイメージで、コーランも1日5回の短い呼びかけだけで、未だに戦争の悲惨さを感じました。
全般的な印象は、トイレなど水回りに清潔感は感じられず、生活は未だ低開発国という感じでしたが、観光客用レストランの価格は、円で考えると、日本よりかなり高かったです。
注:日本では、ドル安のお陰で対ドルがかなり戻ったように感じられているかもしれませんが、他の通貨、特に対ユーロに関しては、相も変わらず極安状態です。
今回のモロッコ訪問ツアーはマラガ発の20名ほどの少グループでしたが、何とスペイン人は妻のみ。
他の人々はどこの国の方々と思われますか?
答えは、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、プエルタリコなどラテンアメリカ人が主で、オーストラリア人2名と私日本人。父母、祖父母の母国スペイン旅行のついでにモロッコを訪問とのこと。英国、米国人は日本と同様、ホリデーが短いから参加者はゼロ。多分1~2日の短期ツアーと思われます。
何はともあれアフリカの地に踏み入れたことに価値があるような気がしております。
