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まとめ 2
C) 運動
一般に年をとると運動しなくなります。これは一般的概念の「年寄りは運動も必要ない」という、同じような自己否定でしょうか。
元気がなくなるのは当然かもしれませんが、それは食事の精、加えて「年とったから仕方ない」と甘受してるのかもしれません。
前のシリーズで話したトロントで100才のマラソン選手が走り始めたのは80才を越えてから、42キロを完走したのが86才、
バンクーバーのオルガ陸上選手も同じような年令で訓練を始め、今96才で未だ訓練している、年とるからこそ運動が必要でしょう。
要するに筋肉と心臓を使い鼓動を上げるのが、脳機能の低下を防ぎ血圧も下げ動脈硬化を遅くしてるようです。
関ヒマさんのマラソンも最初の5~10分がきついように、5年前は運動をしてなかったので最初は何をしても
「きつい、もうやりたくない!」でしたが、何回も繰り返している内に楽になり、運動の時間も延びました。
ただ歩くのも運動ですが鼓動を上げるには速歩しなければならなく、無理すると足を痛めることもあるし、
割と楽なのは水中での運動で、誰でも「プールで歩く」のは出来ます。
水中運動は参考までに http://www.aqaexe.com/05e/index.html を御覧下さい。
伸び運動は脳に効果がないのは心臓の負担にならないからで、エアロビックの方が継続的なので脳にも良いようです。
この本にはアルコールの効果については何も言及してありません。
赤ワインはレスベラトロール(resveratrol)を含んでるので良いとあり、鼓動を上げるるし「酒は長寿の薬」とも言われてるし
適度な飲酒は良さそうですが、少量ながら糖分があり、やはり20分の運動の方が効果がありそう。
D) 睡眠
パールマター氏は7時間の睡眠が必要だと言ってますが、他の参考を調べたら色々な意見があり、列挙してみましょう。
◇ 老人は睡眠が短くても良いのか?
20才を過ぎると睡眠時間は個人差もあるが、ある程度一定化し老人になっても同じ睡眠時間が必要である。
多くの人が「老人は短い睡眠で良い」と思ってるので睡眠不足も当然だと思ってるが、明らかでない慢性的病気、又は
その前兆:関節炎、骨粗しょう症、抑うつ、前立線障害、高血圧薬、利尿薬等、が十分な熟睡を妨げ、
一般に睡眠時間が短くなっている。
オーストラリアの記事: http://www.abc.net.au/health/talkinghealth/factbuster/stories/2013/11/14/3890794.htm
運動しないので体が疲れない、それも短い睡眠につながってるので熟睡するにも体を使うのが必要みたいです。
◇ 睡眠中に脳が何をしているかは未だミステリーである。
身体を休めるために睡眠が必要だと思われてるが、起きている時でも体はリラックスして細胞の修理・保持・生産が出来るが
睡眠がないと脳が一番大きな被害を受ける。(膝が痛いのは寝なくても直るけど、頭痛は寝ないと直らないのは私経験です)
眠くなるのは脳神経の一部がホルモン(メラトニン)を分泌し、血液で体中に巡回し「休憩時間」だと告げる--下画像参照
睡眠は二つに分けられ、
1 REM(rapid eye movement, 瞼が早く動く)睡眠 ---夢を見てる時、
2 熟睡時間 ---普通は最初の4時間になると言われている。
熟睡時間に体の方は自律神経で動き続き、脳は体との交信を減らし、1日の疲労から回復し再生・情報整理をする。
この期間に脳は毎日の修理・保守、起きていた時の経験・記憶・優先事項を記録し、次の日に備え免疫モルモン等を
生産している、と提案されている。
短時間の睡眠で活躍できる人は、この最初4時間の熟睡がある故に出来るらしいが、
国家睡眠基金(National Sleep Foundation)の調査によると普通の人は平均7~8時間が必要である。
寝ている時に何かで1~2回起こされたりの睡眠妨害は皆によくあり、それが理由で日中に疲れたりすると問題になる。
イギリスの記事: http://www.dailymail.co.uk/health/article-100228/Is-sleep-bad-you.html
ただ「寝る・起きる」だけの話ですが、老化に伴い眠るのが問題になるので色々な参考があり、次回に続けましょう。
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