地球温暖化−将来への対策(9)
投稿者:風鈴 投稿日:2010年 2月23日(火)
C) ブラジル
二酸化炭素ガス放出削減と再生可能エネルギー増加の両面に成功している範例で、最初にスウェーデンをあげました
が、今度はブラジルになります。CO2減少は調べてませんが、ブラジルはバイオ燃料(エタノール)生産で世界一に
成功している国だからです。アメリカのコーンエタノール生産が量は世界一ですが、大きな疑問があり、それに
ついては後で説明します。
ブラジルと言うと私達はあまり何も良く知っていません。
熱帯地にある巨大なジャングルとアマゾン川、美しい都市のリオやコカパカーナ、昔に移住した日本人が多い
サンパウロ、元はポルトガルの植民地、混血人が多い、音楽のボサノバと踊りのサンバ、この前の冬
(あちらで真夏)のカーニバル、とか何となくぼんやりと、あまり為にならない事だけ知ってるだけで、
そこで誰がブラジルの首相は誰かとなるとサッパリ、イタリアなら知っているとか、フランスは行ったことあるとか、
ヨーロッパの小さな国について知っている事が多いのは、やはり距離が遠くて歴史的つながりが少ないからでしょう。
ブラジルについては沼南ボーイさんが、もし訂正が要るとか付け足しがあった方が分り易いと思われた時には、
どうか宜しくお願い致します。
最近のブラジルのニュースでは、猛烈に暑いヒートウェイブで次から次と電力消費の記録破りの日が続いたと
http://www.istockanalyst.com/article/viewiStockNews/articleid/3840841 にありました。
リオとサンパウロとか大都市の電力消費が多い(多分エアコンでしょう)ので、記録破りになったそうです。
ブラジルのバイオ燃料についての話が目的ですが、その前にブラジルの基本的なことについて調べてみました。
国の面積、人口、収入、国内生産高とかをウィキペディアを調べて、下のように簡単な略ばかりの表ができました。
このような情報は少なくとも2年以上古いので、為替レートも変わっているし、順番号をつけるのも意味がなく、
それに収入とか生産高になると、2−3の機構の情報が違いますが、これは国際通貨基金(IMF)からで、
あくまでも概念の参考として見て下さい。
国 中国 アメリカ ブラジル アルゼンチン 日本 ドイツ イタリア
国の面積順 #3 #4 #5 #8 #61 #62 #71
面積(万km²) 960 937 851 277 37.7 35.7 30
国の人口順 #1 #3 #5 #32 #10 #16 #23
13.5億 3.2億 1.9億 4千万 1.2億 8.2千万 6千万
国内総生産順 #99 #6 #76 #57 #24 #21 #26
購買力平価
一人当り(千ドル) 6.0 46.8 10.3 14.4 34.1 35.4 30.6
国内総生産順 #2 #1 #9 #22 #3 #5 #10
(US兆ドル) 7.9 14.3 2.0 0.57 4.4 2.9 1.8
この表を一見で、日本はヨーロッパの面積が小さい国、ドイツ、イタリアに似ています。
そこでブラジルの面積を見ると、中国、アメリカと比べそう小さくもなく、日本の22倍以上に広い。
日本は山地面積の比率が高いのですが、地図を見るとブラジルも中央部に馬鹿でかい高原があり、
平野は北東海岸沿いのサンルイス、べレン地方、あとは広大な平野が全部アマゾン川のジャングルに沿ってますが、
アマゾン川地域の土地開発に伴う森林採伐については世界中の環境保護団体が神経をとがらしています。
人口は日本の約1.6倍、面積が22倍なので土地は余裕がありますが、都市集中化は何処も同じで、
人口が一番高いサンパウロは1千百万で住民は東京より多い(?)、リオが6百万以上、サルヴァドルが3百万、
ブラジリアが260万で皆大阪より多い人口、ブラジリアを除いて、ほとんどの大都市は、大西洋の海岸沿いで
海の近くに住むのは人間共通でしょうか。下の地図は少し古いのですが、大きい紫の円が人口が高い都市です。
一人当たりの生産高は目安でしかありませんが、労賃が安いと言えるでしょう。それも比較の問題で
中国と比べたら高くて、大きい面積の国で地域偏差が少ないのはアメリカ、カナダくらいで、ロシア、中国、
インドと同じように、ブラジルには未だジャングル生活している民族もあり、都市と田舎以上の極端な偏差が
あるようです。
以外と知られてないのは国内総生産高で、下の表にあるように世界で9番目に大きい経済国、
将来に大規模なエネルギー開発計画があるので、フランス、イギリス以上になるのも、そう遠くないかも
しれません。